◆経過を表す現在完了
It's been four years since then.
またもや、出ました現在完了!!
以前、
Chapter 1 その4でやった典型的な用法「継続」とは少し違う用法なので掘り下げたいと思います。原作では「それから4年」という表現ですが、ここで現在完了を使ってくるのがネイティブなんですね~。正直、私自身は自分でこの英訳は作れません。
各辞書での”since”の解説を引用します。
【ジーニアス英和辞典(第4版)】
②b[it is C ~ ...]・・・してからCになる。
《(1)Cは期間を表す語。(2)主節は現在完了形あるいは現在形で、since節は過去形。(中略)》
It is [has been] two years since I last saw Tom. = Two years have passed since I last saw Tom.
私は2年間トムと会っていない。
《◆(1)第1文では《米》では has been がふつう。(中略)》
【ジーニアス英和大辞典】
It is [has been] two years since I saw Tom last.
《◆(1)is はその最終時点に、has been は時の経過に焦点を当てた言い方。(中略)》
【ランダムハウス英和大辞典】
2(2)《It is ... since ・・・の形で》・・・してから、・・・の時から数えて
◆《米》では It has been ... since ....の形を用いることが少なくない
It is [or《米》has been] five years since the war ended.
戦争が終わってから5年たつ
【LDOCE(5th Edition)】
since [GRAMMAR] Speakers of British English usually say it is a long time/two weeks etc since..., and Speakers of American English it has been long time/two weeks etc since..., but both uses are correct.
ジーニアス英和大辞典だけ、ニュアンスの違いがあるという説明の仕方ですが、それ以外は英米の違いという説明の仕方ですね。ネットでザッと調べた結果も、英米の違いという解説が圧倒的多数でした。 ちょっと変わった解説としては、佐久間治の『ネイティブが使う英語・避ける英語』に、昔は現在形”It is”が用いられていたが、今では完了形”It has been”を用いるように変わってきているという記載があるそうです。
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q14118691414
諸説あり、決定的な違いは分かりませんが、とりあえず私はワールドトリガーと同じフレーズ”It's been four years since then.”がさっと出てくるように暗唱します。
皆さんも、今、この場で20回暗唱してください。
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はい、ちゃんと暗唱しましたか? 1分も掛からなかったんじゃないかと思います。 これで、今から30分ぐらいは、このフレーズをスラスラ使える筈です。でも、3時間後には忘れてしまっている人が多いんじゃないかと思います。明日になったら、ほとんどの人が流暢ではなくなってしまいます。もし、1週間たってもスラスラ使いこなせる人がいたら、その人は英語ネイティブ、または記憶の天才、あるいは変態のどれかだと思います。
忘れるのが普通なので気にしないで下さい。大切なのは、何回も反復練習する事です。安西先生によれば、ジャンプシュートを修得するのに必要な回数は2万本らしいので、このフレーズも2万回暗唱したら、かなり流暢に使えるようになると思います。
◆Gates still open.
SVの超単純な構造に副詞stillがついているだけですね。
まさに中学生レベル!!
(風間さんレベルという意味ではありません、念のため。)
基礎だからこそ、シッカリ掘り下げましょう。 注意すべきは、”gates”と複数形を用いている点です。今日、発生した。昨日も発生した。1週間前にも発生したというように、日常的に発生しているニュアンスが複数形から感じられますね。"a gate"では、その感覚が全く感じられませんね。また、現在形を使っている点からも、今まさに目の前で発生しているのではなく、日常的に発生しているというのが、よく伝わってきます。
ではでは、また次回。