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ワールドトリガーでスパルタ英語

ワールドトリガーの英語版ペーパーバックで、英語をガッツリ勉強するブログです。対象レベルとしては、中学を卒業したぐらいの初心者レベルから、英検1級取得を目指す上級者レベルまで、幅広いニーズに対応する予定。ちなみに、筆者の英語力は次の通り。某都立進学校卒→早稲田大学商学部卒→国内メーカー勤務→TOEIC950点(2014年3月IPテスト)。ちなみに×2、英検は3級(笑)(受けてないけど、問題集見た限りでは、多分準1級は取れる)。英検1級取得に向けて、勉強中。

ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その17

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ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その17

亀更新ですみません。
少しずつ更新を続けます。

遊真:You were rusheing me, Reprica.
(お前が俺を急かしたんだろ、レプリカ。)
レプリカ:Because you are late. By 25 minutes.
(なぜなら君が遅れているからだ。それも25分。)
遊真:Shoot. Can I use my trigger?
(くそ。トリガー使ってもいい?)
レプリカ:I cannot make that decision. Only you can.
(私にはその決断は出来ない。君だけが出来る。)


◆「~の時、~をしていた。」の過去進行形
遊真がYou were rushing me.とレプリカに文句を言っています。ここでは過去進行形が使われています。中学で習う文法ですし、和訳するだけならそんなに難しくはないかと思います。ただ、きちんと使いこなせてる人は意外と少ないんじゃないかと。
下のブログは、図入りで過去形と過去進行形の違いを説明しており、とても分かりやすいです。

Innocense plus

記事によると、過去形はある動作の完了を意味し、過去進行形はある時点での継続を意味するそうです。そして、その性質上、下記の特徴を持っています。

以下、引用。

通常、過去進行形は、以下のように「何かが起こったとき、何かをしていた」と過去形とセットで使います。

引用おわり。

ところが、遊真のセリフには時を表す表現が含まれていません。これは、いつの時点か明白だから省略されたと考えるべきだと思います。つまり、「(事故にあう直前に)レプリカが俺を急かした」と非難しているわけですね。

◆大事なことを言う前のタメ
遊真に非難されたレプリカはBecause you are late.と反論します。SVCの超基本的な形ですが、実際に会話で使われるという典型ですね。

よく学校英語批判の1つとして槍玉にあがるThis is a pen.ですが、なぜそんなにも否定的な意見があふれるのか分かりません。基礎なくして、応用なしです。

さて、さらにレプリカはBy 25 minutes.と付け加えています。Because you are late by 25minves.と一息で言っているのではなく、lateのあとにピリオドを付けているのが味噌ですね。「遊真が遅れているからだろ。しかも、1分や2分なんかじゃない。25分もだ。」と少し強調している感じです。

日本語だと倒置が起きるので、25分を強調しているのが分かりやすいです。一方、英語だと語順自体は変わらないのに、ピリオドを入れることでニュアンスが少し変わるというのが面白いと思います。

このタメは、ドラマや映画でもよく使われるのでチェックしてみて下さい。シリアスなシーンで大事なことを言う時だけでなく、コメディでオチを言う時にもよく使われます。

◆差を表すby
byは受動態の時に動作主を表したり、by trainのように手段を表したりする前置詞ですが、ここでのby 25 minutesのように、差を表したりする事もできます。始業時刻と現在時刻の差が25分ということですね。大学入試でも普通に問われる用法ですので高校生は覚えておきましょう。

【RAVCO】

以下、引用。

He is older than I by three years.
「彼は私より3歳年上だ」
I missed the bus by one minute.
「1分の差でバスに乗り遅れた」

引用おわり

いやー、マジで受験英語万歳\(^o^)/

◆shitの婉曲shoot
shootはshitの婉曲語で「くそっ!」みたいな意味です。学校英語は日常会話でわれるスラングを習わないので実践的ではない、なんて批判もありますがま全くもってナンセンスですね。このshootみたいな、間投詞はなんとなく雰囲気が分かれば十分です。たくさん会話しているうちに勝手に覚えます。
◆「~しても良い?」のCan I ~?
超便利フレーズCan I~?様のお出ましです。
コペルの一日一言英会話でもバンバン出てきます。

一日一言英会話Q362
一日一言英会話Q512
一日一言英会話Q542
一日一言英会話Q553
一日一言英会話Q689
一日一言英会話Q794
一日一言英会話Q1010
一日一言英会話Q1115
一日一言英会話Q1264

この機に「can = ~できる」から卒業しましょう。「Can I ~?」で「~しても良い?」というフレーズとして覚えましょう。

◆decideかmake a decisionか
レプリカがI cannot make that decision. Only you can.と返しています。ここで注意すべきは、make a decisionです。decideとはどう使い分けたら良いのでしょうか?自分なりに色々と調べましたが、正直明確な違いはよく分かりませんでした。一応、いくつか参考になるサイトがあったので、挙げておきます。

【おしえてgoo】decideとmake a decisionの違い
【少人数語学学校DEVELOPの英語Tips】
英語軽動詞構文に関する考察 - 東京外国語大学(55ページの論文のpdfです。)

上記のサイト以外にもたくさんのサイトで論じられているのですが、それらをまとめると下記ポイントになるのかなと思います。

①make a decisionは形容詞を伴うことで、細かい表現に適している
②make a decisionは目的語が不要
③make a decisionの方が口語的
④ぶっちゃけ意味が同じか違うかは、学者によっても異なる

①はかなり大きな違いだと思います。もちろん、decideも副詞で修飾することができますが、形容詞の方が多いのでmake a decisionの方が表現の方が幅が大きいです。
ただ、このシーンでのレプリカのセリフはmake a decisionのアトバンテージである形容詞を使っていません。なので、ここでレプリカがdecideを使わなかった事の根拠としては不十分です。

②のmake a decisionは目的語が不要というのは、最初に見たときになるほどと思いました。辞書で確認したところdecideには他動詞用法だけでなく、自動詞用法もあるようですが、onやbetweenを伴って目的語が後ろに来るケースが多いようなので後ろに何も続かないのはネイティブにとってシックリ来ないのかもしれないと納得しかけました。
しかし、Longman Language Activatorには、I don't mind which restaurant we go to. You decide.という例文が乗っていました。従って、これもレプリカがdecideを使わない根拠としては不十分です。
でもまあ、必死に探したにも関わらずdecideの後に何も続かない例文はあまり見つからなかったので、decideに自動詞用法があるとは言え、どちらかと言えば目的語があった方が落ち着くという感覚がネイティブにはあるのかも知れません。
てか、よくよく考えたら目的語が欲しいならI cannot decide that.で良いんだよな・・・

③のmake a decisionの方が口語的ってのも、決定力不足です。確かにネイティブは基本動詞を好んで使うというのは各所で言及されています。でも、前述のActivatorの用例も会話形式なので、decideが口語的ではない証拠にはなりません。
まあ、きっと偉い言語学者さん達が大量の用例を収集した結果、make a deciionは口語用例の方が多く、decideはライティングでの用例が多かったんだろうなという感じです。

そして最後に④に行き着くわけです・・・orz
私の結論は、『割りと互換性は高いけど、①の形容詞で修飾した文のように、場合によっては互換性がないこともある。それだとmake a decisionが下位互換対応に聞こえるが、堅い文ではdecideが好まれ、make a decisionに置換できないケースもある。なお、ここでのレプリカ先生のセリフは恐らくdecideに言い換え可能。』としたいと思います。
英語の達人のご意見、お待ちしております。
m(_ _)mペコリ

◆既出の動詞の省略、Only you can.
大学入試でよく問われる省略の問題も、マンガを読んで慣れていけば無問題、恐れるに足らずです。ここで省略されているのは直前に出てきたmake that decisionですね。

省略の解説だけしてもスパルタ英語らしさに欠けるので、さらに一歩踏み込んで行きたいと思います。

個人的にしびれるのは、この"Only you can."というたった三語のセリフの力強さです。私が一連のセリフを英訳したら"It's not me to decide it. The one who should decide is you."という何ともやぼったい、ザ・和文英訳という感じの文章になるかと。Theからyouまで実に7語です、対してネイティブ翻訳は半分以下の3語。切れ味が違います。

単語を見ても私の助動詞がshouldに対し、ネイティブ翻訳の助動詞はcan。canはオバマ大統領の演説にも見られるように、とても力強い単語です。そういう単語をサラッとチョイスできるあたりにプロの翻訳家の技を垣間見ることができます。

加えて、onlyまで使う念の入れよう、もはや完敗です。onlyも極めて力強い単語です。よくToeicのPart 7で、選択肢にonlyが使われていて、「本文ではそこまでいっていないため不一致」というパターンがありますが、正にそれなんです。onlyという言葉はものすごく強い単語なんです。「onlyが選択肢に入ってるから不一致だ~♪」なんて、呑気なことを言うとる場合ではないのです。もっと、onlyの力強さを感じるべきなのです。 そして、積極的に使っていって、初めてonlyが自分の血となり肉となるのです。中一レベルの単語と舐めプではアカンのです。

そんな、こんなで長かった遊真登校編も次回が最終回です。
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プロフィール

HN:
miz
性別:
非公開
自己紹介:
【学歴】
小学校:地元公立。英語は全く学習せず。
中学校:地元公立。英語は学校の勉強のみ。
高校:某都立進学校。模試で偏差値30台。
浪人:某予備校で一浪。模試で成績上位者に。
大学:早稲田大学商学部。勉強せずに卒業。
現在:国内メーカーに勤務。

【英検】
英検3級  中学の頃。[記録なし]
英検準1級 15年第3回 [一次78点、二次33点]

【TOEIC】
08年10月 630点 [記録なし]
12年09月 625点 [L285、R340]
13年03月 685点 [L325、R360]
13年06月 685点 [L305、R380]
14年03月 950点 [L460、R490]
14年12月 920点 [L470、R450]

【TOEIC SW】
15年02月 280点 [S130、W150]

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