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ワールドトリガーでスパルタ英語

ワールドトリガーの英語版ペーパーバックで、英語をガッツリ勉強するブログです。対象レベルとしては、中学を卒業したぐらいの初心者レベルから、英検1級取得を目指す上級者レベルまで、幅広いニーズに対応する予定。ちなみに、筆者の英語力は次の通り。某都立進学校卒→早稲田大学商学部卒→国内メーカー勤務→TOEIC950点(2014年3月IPテスト)。ちなみに×2、英検は3級(笑)(受けてないけど、問題集見た限りでは、多分準1級は取れる)。英検1級取得に向けて、勉強中。

ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その9

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ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その9

Because they have faith in Border, people have somehow grown used to the occasional explosions and flashes of light.
(ボーダーに信頼を寄せていたため、人々は時々発生する爆発や閃光に何とか慣れていった。)
Bing bong bing bong
(キーンコーンカーンコーン)

◆構造
少し長めの文章ですが、構造としては、Because SVO, SVC. と極めて簡単な中学生レベルの文法です。

◆接続詞 because
”because”は接続詞ですので節を導きます。少し似た表現で”because of”がありますが、こちらは前置詞句なので名詞を導きます。こちらを使うなら、”Because of their faith in Border"になりますね。
ところで、"because"と”because of”で、ニュアンスの違いがあるのか?という事をネイティブに確認したところ、違いがあるという人と、違いはないという人がいました。ただ、違いがあるという人もわずかな違いと言っているので、あまり使い分けに神経質にならなくても良さそうです。
なお、接続詞・前置詞の使い分けは、TOEICのPart5、6で毎回出る頻出項目です。音読の反復練習をすると、時間をかけずに反射で回答できるようになるので、テスト時間が足りない人には音読がオススメです♪

◆have faith in
”faith”は「信頼」という意味です。キクタンbasic(4000語レベル)に掲載されているので、そんなに難しくはないですね。下記の動詞との組み合わせが頻出なので、動詞とセットで覚えましょう。ちなみに、英英辞典から引用した例文の日本語訳は私の訳なので参考程度にして下さい。誤訳があれば、コメント欄で御指摘願います。m(_ _)m

have faith in sb/sth ~を信頼する
I have great faith in her, she won't let me down.
私は彼女を大いに信頼している。彼女が私を失望させることはないだろう。
(ジーニアス英和大辞典)

put one's faith in sb/sth ~を信頼する
You can put your faith in me.
私を信用していいんだよ。
(ジーニアス英和大辞典)

place one's faith in sb/sth ~を信頼する
He places a great deal of faith in people's honesty.
(ロングマン英語アクティベータ)
彼は人間の誠実さを大いに信頼している。

lose faith in sb/sth ~を信頼しなくなる
The public has lost faith in the government.
(ロングマン現代英英辞典)
大衆は政府を信用しなくなった。

restore one's faith in sb/sth ~の信頼を取り戻す
His kindness had restored her faith in human nature.
(ロングマン現代英英辞典)
彼の親切さは、人間の本質に対する彼女の信用を回復させた。
(意訳:彼の親切さのおかげで、彼女は再び人間を信頼するようになった。)

destroy one's faith in  sb/sth ~の信頼をぶち壊す
Terry's lies had destroyed Liz's faith in men.
(ロングマン現代英英辞典)
テリーの嘘は、リズの男性に対する信頼をぶち壊した。

show faith in sb/sth by/with ~に・・・で誠意を見せる
The club have shown faith in the young goalkeeper by offering him a permanent contract.
(ロングマン現代英英辞典)
そのクラブは、長期契約を提示することで、その若いゴールキーパーに誠意を見せた。

さきほど、”faith”はキクタンbasicレベルの簡単な単語と言いましたが、こうやって例文を見ていくと、しっかり適切な動詞と組み合わせて使いこなそうと思った場合、決して簡単な単語ではなさそうですね。一流と呼ばれる大学を出たけど話せない。TOEICで良い点取れるけど話せない。そうならないようにするためには、"passive vocabulary(理解語彙)"を”active vocabulary(活用語彙)”に変換していくように意識的に勉強していく必要がありますね。

◆grow used to
"be used to"で「~に慣れている」という意味ですね。”used to”の「~したものだ(過去の習慣)」との使い分けは大学入試でも頻出ですね。高校入試でも頻繁に問われていた気がします。つまり、中学生レベルです。しっかりと使いこなせるようになりましょう。

”be used to”の後ろは"~ing"、”used to”の後ろは原形という、理屈抜きの丸暗記は、なかなか覚えにくい上に一度覚えてもしばらく使わないと忘れてしまうのでやめましょう。まずは、例文を列挙しますので、順に見ていきましょう。

1、Artificial dyes are used to color food.
食品の着色に人工着色料が使われている。
(ジーニアス英和大辞典)

2、Hypnosis is sometimes used to help people give up smoking.
(ロングマン英語アクティベータ)
催眠術は時々人々が喫煙をやめるのを助けるのに用いられる。

3、They weren't used to getting up so early.
彼らはそんなに早起きするのに慣れていなかった。
(ランダムハウス英和大辞典)

4、I do the dishes every day, so I'm used to it.
(ロングマン現代英英辞典)
私は毎日食器洗いをしている、だから私はそれに慣れている。

5、I used to read Soseki when I was a high school student.
私は高校生の時漱石をよく読んだものだった。
(ジーニアス英和大辞典)

6、We're eating out more often than we used to.
(ロングマン現代英英辞典)
私達は現在、かつて外食していた頻度より多く、外食している。

上記の6文はそれぞれ品詞が異なります。
1、2は動詞”use”の受動態+to不定詞の副詞的用法(目的)です。
3、4は、いわゆる”be used to”です。こちらの”used”の品詞は形容詞で、”to”は後ろに名詞を導く前置詞です。
5、6は、”use to”の2語1セットで助動詞です。

丸暗記の落とし穴は、1、2のケースです。"be used to"の後ろは"~ing"と、理屈抜きで丸暗記していると混乱してしまいます。しっかりと品詞分解で構造を理解した上で、暗唱し、体に覚え込ませていきましょう。私は丸暗記肯定派ですが、それは最初に理屈で理解するという前提での話です。理屈を理解する事で知識の定着が早く、確実になりますし、応用もきくようになります。また、ド忘れしても理屈で正解にたどり着く事ができます。

3、4は、形容詞です。辞書や文法書を見ると、"be used to"で「~に慣れている」とあります。また、「慣れる」という変化を表す場合は、be動詞の代わりに、"become"、”get”、"grow"が用いられると書かれています。"used"の項目でこういう説明をすると、あたかも”used”だけの特別な語法かのような感じがするので、こういう解説は如何なものかな~と、個人的には思ったりします。
そうではなく、『"used"は形容詞で、SVCの文型でCとして用いられている。SVCの文型では、Vにbe動詞を使うと状態を表し、"become"、"get"、”grow”などを用いると変化を表す。』と理解した方がシンプルですね。
同じように中学英語では、”get angry”をあたかも熟語かのように教えていますが、これもSVCという文型で理解した方が良いですね。"He is angry."で状態を表し、”He got angry.”で変化を表す、と理解すると汎用性が高まります。たとえば、”Yuma is interested in Japanese food.”も”Yuma got interested in Japanese food.”とアレンジすることが出来るようになり、表現に幅が広がるわけです。
また、「toの後ろは~ing」と闇雲に覚えるのではなく、”Yuma is not used to the Japanese rule.”のように名詞を入れた例文を一つ覚えれば、toが前置詞である事がすぐに理解できます。そうすれば、後ろに動詞を持ってきたい場合には名詞と同等の働きをする動名詞が必要ということがすぐに分かります。

5、6の”use to”は助動詞です。辞書や文法書によっては、一般動詞と扱っている場合が稀にあります。確かに、疑問や否定が一般動詞的に扱われるので、一般動詞的とも言えますが、ジーニアス、ロングマン、Forestが助動詞として扱っているので、本ブログでも助動詞として扱います。have to、ought toが助動詞であるように(これも解釈に差があります)、used toも助動詞と理解すると良いです。なぜなら、助動詞なら後ろは当然、原形が来るからです。

如何でしょうか?きっちり、品詞分解、構造把握、文法的アプローチをすれば、"be used to ~ing"、”used to 原形”などと丸暗記しなくてもOKです。もちろん、流暢に使いこなすためには、ゴリゴリと暗唱し、瞬間英作文の練習を重ねる事は必須です。しかし、最初に理屈で理解していると、負荷が激減しますのでオススメです。

◆副詞somehow
Chapter 1:その8で副詞は用法が大事と書きましたが、ここでの”somehow”も用法がとても大切です。文頭・文尾で文全体を修飾し「どういうわけか」という意味になる場合と、動詞を修飾し「なんとかして」という意味になる場合があります。ここでは、後者です。相応の労力を費やす雰囲気が掴みやすい例文を以下に挙げます。

I'll somehow hand in my term paper by the deadline.
何とか締切日までにレポートを提出します。
(ジーニアス英和大辞典)

似た意味の表現としては”manage to do”があります。こちらは動詞で”somehow”は副詞なので、同時に使う事も出来ます。そうすると、苦労した感じがより強調されます。

The two soldiers somehow managed to avoid capture.
ふたりの兵士は何とか捕まるのをまぬがれた。
(ジーニアス英和大辞典)

◆英訳にチャレンジ
これまでに見てきたポイントを総合すると、冒頭の訳になります。戻らなくても良いように再掲します。

Because they have faith in Border, people have somehow grown used to the occasional explosions and flashes of light.
(ボーダーに信頼を寄せていたため、人々は時々発生する爆発や閃光に何とか慣れていった。)

ちなみに、日本語版のナレーションは下記の通りです。

ボーダーへの信頼に因るものか多くの住人は時折、届いてくる爆音や閃光に慣れてしまっていた・・・・・・

日本語版と英語版を比較すると、ニュアンスがちょっと違うの分かりますね。日本語版では「因るものか」と原因の断定をぼかしているのですが、英語版では”Because they have faith in Border”と断定してます。また、日本語版の文末は「慣れてしまっていた」となっており、自分の意志とは関係なくいつの間にか慣れたという感じです。一方で、英語版は"somehow"が用いられており、前述の通り、労力を費やしている感じがします。
この部分は、誤訳とまではいかないまでも、ニュアンスが正しく伝わないので、あまり良くない英訳かなと個人的には思っています(プロのネイティブ翻訳家に何を言ってるんだ、お前は?という感じですがwww)。
もしかしたら、”somehow”が「何とかして」ではなく、「どういうわけか」という意味で用いられているのかも知れないとも考えました。そうすると原因をぼかしている日本語の「因るものか」に近いニュアンスになります。しかし、いくつかの辞書を確認したところ、”somehow”が文中に置かれ、「どういうわけか」の意で用いられている例文が見つからなかったので、本ブログでは「何とかして」と訳しました。ここの"somehow"の解釈については全く自信がないので、こう解釈すべきじゃないか?という意見がございましたら、どしどしコメントして下さい。

さて、英語版の訳がダメなら、どう訳せば良いんだ?という事で、日本語版のニュアンス(理由を断定しない)がもう少し伝わりやすいような、英訳を私なりに考えてみました。

Somehow, people have grown used to the occasional explosions and flashes of light. The reason might be that they have faith in Border.
(どういうわけか人々は時折発生する爆発や閃光に慣れてしまった。理由は、彼らがボーダーを信頼しているからかもしれない。)

”somehow”を冒頭に持って来ることで、「どういうわけか」のニュアンスを明確に出し、理由は”might”で断定を避けてみました。結果と原因が日本語版の順番と逆になっている以外は、断定を避けた日本語の雰囲気が伝わるのではないかと。如何でしょうか?皆さんの意見も頂けたら幸いです。

◆Bing bong bing bong
訳は冒頭の通りです。擬音というのは、以外と語学学習の盲点になるので、こういうところでも、少しずつ文化を吸収していけるのが英語版コミックの良い点ですね。ちなみに、鐘の音の表現としては他に”Ding dong ding dong”というのもあります。



いや~、ようやくオープニングが終わりました。
まさか9回もかかるとは思ってませんでした(汗)。基礎を怠らずに掘り下げていこうとしたら、かなり回数をくってしまいました。次回からは、本編に入りますので、もう少しペースアップしていきたいと思っておりますが、もしかしたらこのままのペースかも知れません(爆)。まあ、気長にお付き合い下さい。m(_ _)m
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プロフィール

HN:
miz
性別:
非公開
自己紹介:
【学歴】
小学校:地元公立。英語は全く学習せず。
中学校:地元公立。英語は学校の勉強のみ。
高校:某都立進学校。模試で偏差値30台。
浪人:某予備校で一浪。模試で成績上位者に。
大学:早稲田大学商学部。勉強せずに卒業。
現在:国内メーカーに勤務。

【英検】
英検3級  中学の頃。[記録なし]
英検準1級 15年第3回 [一次78点、二次33点]

【TOEIC】
08年10月 630点 [記録なし]
12年09月 625点 [L285、R340]
13年03月 685点 [L325、R360]
13年06月 685点 [L305、R380]
14年03月 950点 [L460、R490]
14年12月 920点 [L470、R450]

【TOEIC SW】
15年02月 280点 [S130、W150]

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