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ワールドトリガーでスパルタ英語

ワールドトリガーの英語版ペーパーバックで、英語をガッツリ勉強するブログです。対象レベルとしては、中学を卒業したぐらいの初心者レベルから、英検1級取得を目指す上級者レベルまで、幅広いニーズに対応する予定。ちなみに、筆者の英語力は次の通り。某都立進学校卒→早稲田大学商学部卒→国内メーカー勤務→TOEIC950点(2014年3月IPテスト)。ちなみに×2、英検は3級(笑)(受けてないけど、問題集見た限りでは、多分準1級は取れる)。英検1級取得に向けて、勉強中。

ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その14

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ワールドトリガー Chapter 1: Osamu Mikumo その14

久しぶりの更新です。
今回も掘り下げの鬼でいきたいと思います。

遊真:What about you? Your car's dented.
(あんたはどうなの?あんたの車、へこんでるじゃん。)
男性:I-it's okay! As long as you're all right!
(も、問題ないよ。君が大丈夫なら。)
警察官:I need to file a report. What's your name and address?
(報告書を提出する必要があるな。君の名前と住所は?)
遊真:Yuma Kuga. Y-U-M-A K-U-G-A. My address is… uh…
(空閑遊真。Y、U、M、A、K、U、G、A。住所は・・・えっと・・・)
Nyorp
(にゅー)
レプリカ:8-5-1 Rokudaicho, Mikado city.
(三門市麓台町8ー5ー1。)
遊真:"8-5-1 Rokudaicho, Mikado city."
(みかどしろくだいちょうはちのごのいち)


◆「~についてはどうなの?」の”What about ~?”
怪我がないかきかれて、大丈夫と答えた遊真が、逆に”What about you?”と聞き返しています。”what about ~”で、「~はどうなの?」という意味です。動詞が入っていないのですが、あえて省略された箇所を補足するなら”What do you think about ~?”という感じです。文法はとても重要ですが、例外もあるという事を認識し、柔軟に対応する必要があります。これについては、あまりガチガチに文法的に考えるのではなく、慣用句として丸暗記で良いと思います。
少し難しいのは、”What about ~?”と”How about ~?”の使い分けです。ロングマンの定義を下記に引用します。

What about ...?
a)used to make a suggestion
b)used to introduce a new subject into a conversaion, or to mention something or someone else that also needs to be considered

How about ...?
a)used to make a suggestion about what to do
   SYN what about
b)used to ask about another person or thing

提案するという意味では、同じ様に使って良さそうです。

問題は2つめの語義です。”What about ~?”は「会話に新しい議題を導入するため、または検討されるべき誰かあるいは何かに言及するために用いられる。」で、”How about ~?”は「他の人や事について尋ねるために用いられる」です。
ちょっと、まだ難しいですね。yahoo知恵袋で、とても分かりやすい説明があったので引用します。

<以下、引用>

1.What about you ? は、
←What do you think about you ? が省略された表現です。
→あなたについて、あなたはどう思いますか?
→あなたが持っている「考え」を聞いています。
←提案の内容
これに対して、
2.How about you ? は、
←How do you feel about you ? が省略された表現です。
→あなたについて、あなたはどう感じますか?
→あなたの「感想」を聞いています。
←共感の有無
ですから、例えば
I'm going to the park ?と言ったあと、
1.What about you ? と聞きますと、
= Where are you going ? と、なります。
2.How about you ? と聞きますと、
= Are you going to the park ,too ? と、なります。

<引用おわり>

引用元
http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1239499937

つまり、上記の解説だと

I'm going to the park. What about you ?は
『俺は公園にいくけど、お前はどこいくの?』

中学生同士の進路の会話みたいですね。「俺、○○高校に行くけど、お前はどこ行くの?」みたいな。
一方で、

I'm going to the park. How about you ?は
『俺、公園行くけど、一緒にどう?』

という事ですね。

◆「~をへこます、へこむ」の”dent”
遊真が”Your car's dented.”と心配しています。”dent”は他動詞で「~をへこます」、自動詞で「へこむ」という意味です。キクタンSuper12000の見出し語なので、難易度が少し高いかも知れませんが、覚えておいて損はないと思います。

また、"car’s"は"car is"の略です。has、is、wasの3つの可能性を考えたのですが、絞りきれなかったので、word referenceで確認しました。nativeによると、”is”が正解のようです。

http://forum.wordreference.com/showthread.php?t=2972136

まず、そもそも’sはwasの省略形として使えません。実は、私はこのルールを知りませんでした・・・orz。辞書で確認すると、確かにis、has、usの省略としか書いてありませんでした。
次にhasとisの可能性ですが、「文法的には」両方ともあり得ます。

"Your car is dented."の場合、”dent”は他動詞で文は現在形の受動態。
"Your car has dented."の場合、”dent”は自動詞で文は現在完了形。

しかし、後者は文法的にはあり得るのですが、”not a likely sentence”と一刀両断されましたwww
non-nativeにとって、文法が頼みの綱なので、文法的には正しいがunnaturalというのが一番難しいですね。こういう事例に、何回も出会って地道に英語的感覚を身につけていくしかないですね。これぞ、まさに"I have a long way to go."って感じです。

◆「大丈夫だよ」の”I-it's okay!”
”It's okay.”はかなり難しいです。

難しい理由は2つあります。1つ目の理由は、”okay”そのものの感覚。もう2つ目の理由は、”It”と”That”の使い分けです。

まず、"okay"の感覚についてですが、「準備オッケー♪」と言うと、日本語では「準備完了」とか「準備万端」みたいなイメージがあります。そのイメージに象徴されるように、オッケーは日本語ではポジティブなイメージがあります。
しかし、英語の”okay”は、日本語ほどポジティブなニュアンスはなく、及第点という感覚です。ちなみに、発音は「オッケー」より「オウケイ」に近いです。アクセントは「オウ」が強い場合もあれば、「ケイ」が強い場合もあります。

2つめの難しいポイントは、"that"と”it”の使い分けですが、これは多くの方が疑問に持たれている点で、インターネット上で非常に活発に議論されています。それら、全てをここで紹介する事はできませんので、興味がある方は「that it 違い」でググってみて下さい。

ちなみに、私が理解しやすく、実際に使いこなしやすいと感じた説明はコペル英会話のイムラン先生の説明です。イムラン先生は、『自分の話題の時に 「It」、他人の話題の時は「That」を使う。』と説明されています。

つまり、この場面に当てはめて考えると、『It = the fact that my car is dented = 男性にとって自分のこと』なわけです。車がヘコんでしまっている事に関して、問題ないよという事です。仮に遊真が”I'm sorry, I dented your car."と言ったら、男性の返事は”That's okay."となります。すなわち、『That = the fact that you dented my car = 相手の行動』、という事です。君が僕の車を凹ませた事に関しては、問題ないよ。気にしてないよという事です。

『自分の話題の時に 「It」、他人の話題の時は「That」を使う。』というルールが、常に当てはまるわけではないですが、大雑把な感覚としてはこれで良いかと思います。

イムラン先生のitとthatの使い分け
http://www.coper.biz/hitokoto/655-q523it-was-pretty-funny.html

ちなみに”It's okay.”の解説はこちら。”okay”のニュアンスが説明されています。
http://www.coper.biz/hitokoto/952-q753-its-ok.html

ついでに、"That's okay."の解説。
http://www.coper.biz/hitokoto/245-q191i-guess-thats-okay-.html

また、Lang-8でnjd09さんも、”that”と”it”の違いについて、分かりやすい説明をしてくれています。
http://lang-8.com/477924/journals/219829660863586807180636759799289417466

上記エントリーのコメント欄では、”That's okay.”と”It's okay."の違いについても、説明がありとても参考になります。他にも大勢の方が色々な解説をしているので、たくさんの解説・例文に触れるのが理解への近道です。

◆「~する限り」の”as long as”
男性はさらに”as long as you're all right!”と続けます。”as long as”は、毎年必ずどこかの大学入試で出ると言っても過言ではない表現でしょう。合わせて覚えておきたいのが、”as far as"です。こちらも、「~する限り」という訳になるので、慣れないと紛らわしいです。この表現の違いを理解するためには、熟語として考えるのはやめましょう。あくまで、"He is as tall as I am."の"as ~ as"と同じ通常の比較表現であると認識して下さい。

"as~as"を品詞分解すると、前の"as"は副詞で、後ろの"as"は接続詞です。

副詞の”as"は「同じぐらい」という意味です。副詞の"as"を理解するのに役立つ例文を、ジーニアスから引用します。

”He can swim fast, but I can swim just as fast. ”
彼は速く泳ぐが、私もまったく同じくらい速く泳げる

また、接続詞の”as”は、様態「~ように、~するのと同様に」です。「郷に入っては、郷に従え」ということわざの英語版、”When in Rome, do as the Romans do.”(ローマでは、ローマ人がするのと同じように振る舞え。)の”as”と同じです。

"He is as tall as I am."は直訳すると「彼は同じくらい高い、(どの位の高さかというと)私と同じぐらい。」です。ただ『as ~ as SV』と丸暗記するよりも、ぐっと英語の感覚が理解できるかと思います。

次に”long”と”far”ですが、これはそれぞれ時間の長さ、距離の長さを意味する副詞です。これも説明を覚えるより、"How long dose it take to get there?"の"long"、”How far is it from here?"の"far"と同じと理解した方が簡単です。ちなみに、私は前者の"long"を副詞と認識していませんでした。ずっと、”long"は形容詞しかないと思ってました。う~ん、思い込みって怖い。

ところで、"long"は「長い間」という意味の副詞ですが、一般的に疑問文や否定文で用いられます。では、肯定文で「長い間」と言いたい場合はどうするかというと、”for a long time”を用います。この場合の”long”はもちろん形容詞で、フレーズ全体で副詞句になっています。ただ、副詞”long"が絶対に肯定文で使われないかというと、そうでもありません。たとえば、"I hope I didn't keep you waiting long."や”Women usually live longer than men.”のような形で使われます。

さて、話を戻して、"as ~ as SV"と"long"の意味を踏まえると、"as long as S V"は「SがVするのと同じぐらいの長さの時間」という副詞句になります。

I can't sleep as long as my baby cries.
(赤ちゃんが泣くのと同じ長さの時間だけ、私は眠れない。)

赤ちゃんが1時間泣けば、1時間寝れない。5時間泣けば、私も5時間寝れない。つまり、『赤ちゃんが泣き続ける限り、私は寝れない。』と、なるわけです。この単語の品詞分解や直訳を飛ばして丸暗記すると、"as far as"と"as soon as"のどちらを使ったらいいのか分からなくなってしまいますので、キチンとした理解が必要です。ただし、流暢に話すためには、理解した後の丸暗記が不可欠です。理解だけでも足りないですし、暗記だけでも足りません。理解と暗記の両輪が重要です。

"far"は前述した通り、距離の長さを意味する副詞です。
例文を確認してみましょう。

"There are no girls in here as far as I can see."
"a-ha"というバンドの"The blue sky"という曲からの引用です。

http://www.youtube.com/watch?v=8-36ijwAQUs&feature=youtube_gdata_player
1分過ぎたあたりでこの歌詞が出てきます。

直訳すると、「ここには女の子はいない、私が見ることが出来るのと同じ距離の範囲には。」です。室内であれば壁に囲まれているので、見ることが出来る距離は数mですし、広い屋外ならもっと見渡す事が可能でしょう。いずれにしろ、可視距離と同じ距離内には女の子はいないという事です。転じて、「見た限り、ここに女の子はいない。」となります。そこから物理的な距離だけでなく、抽象的概念での距離にも適用されて、"as far as I know"、"as far as I'm concerned"などの表現になると理解すると分かりやすいかと思います。

◆「~する必要がある」の"need to ~"、「提出する」の"file"
警察官が"I need to file a report."と言います。"need to ~"で「~する必要がある」ですね。中学生レベルとバカには出来ません。"need to ~"と"have to ~"の違いを確認しましょう。デイビット・セイン氏は、外的な要因か内的な要因かによって使い分けると説明しています。

<以下、引用>

I have to work overtime. 「残業しなくてはならない」は、「~しなければ ならない状況にある」、すなわち「~せざるをえない」という意味です。こ れは自分の問題というよりも「外的な要因により」せざるをえない、という ことになります。

一方、I need to work overtime. 「残業する必要がある」は、「自分が客 観的に考えて~する必要がある」ということであり、「内的な要因により」 せざるをえない、ということになります。

(中略)

例を挙げると、上司が残業するので、自分も残業しなくてはならない、と いうことになればI have to … になります。それに対して、締め切りが来て この企画書を今夜中に完成させなければならないから「残業しなくては」と 自分が考えるのであればI need to … となります。

<引用おわり>

引用元:have to とneed to に潜む明らかな“違い”
http://bizacademy.nikkei.co.jp/language/qa/article.aspx?id=MMACb4000031052013&page=1

つまり、"I need to file a report."は規定だからとか、ルールだからとかそんな外的要因ではなく、警官が自発的に必要性を感じているという事ですね。確かに、当事者同士が大丈夫と言っている以上、ルールだけで言えば警察が介入する必要はありません。それでも、車が潰れる程の事故なので、後で問題が起きないように念のため記録しておこうという感じが"need to"から読みとれますね。

次に"file"ですが、これは名詞「ファイル」ではなく、「ファイルする、提出する」という動詞です。重要な書類はファイルは、上司に提出し承認印をもらってから、ファイルするとイメージすれば、「提出する」という意味がすんなり覚えられるかと思います。

"file for bankruptcy"「破産申請する」、"file a suit"「訴訟する」などは新聞でもよく使われます。

Japan Lets Sogo File For Bankruptcy After Mass Criticism of Bailout Plan
http://www.wsj.com/articles/SB963405466288261571

横道それますが、ここでの"Bailout"は、ボーダーのベイルアウトと同じです。元の意味は「救済」という意味です。それが軍事用語では「緊急脱出」という意味になります。撃墜されたパイロットが、パラシュートで飛行機から脱出することです。なお、動詞の場合は"bail out"と間にスペースが入ります。本物の"bailout"はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=VINgXlF2R0Y&feature=youtube_gdata_player

『bailout=緊急脱出』と言語情報として覚えるのも大切ですが、映像情報と結びつけると、より覚えやすくなります。

◆2つでセットの”name and address”
警察官:What's your name and address?
(君の名前と住所は?)

簡単な疑問文ですが、中学生レベルと侮ってはいけません。この文は、肯定文にすると"Your name and address is ~"です。何か変じゃないですか?そう、"name and address"と2つのものが主語であるにも関わらず、動詞が"is"と単数になっています。誤植でしょうか?実は、文法的には間違いですが、これはこれでフォーマルな場面でなければ自然な英語なんです。

PEARSONのQAサイトで、興味深いやりとりがあったので引用します。

<以下、引用>

singular or plural verb?

Gandalf

Greetings, Wise Ones!

I suppose that the following ought to have a plural verb, but somehow that doesn't sound right to me. The singular sounds much more idiomatic. Am I getting too informal?

What's your name and address?
What is your name and address?
What's your name and nationality?
What is your name and nationality?
What's your name and ID number?
What is your name and ID number?

They don't really sound like single entities such as "spaghetti and meatballs" or "gin and tonic" do.

What is the correct verb for various registers?

Thanks, and fare well wherever you fare.

Rachel, Moderator

You are correct, Gandolf, that your sentences don’t seem so idiomatic with the plural verb, even though, logically, the plural verb is correct. Especially with the contracted forms, the singular verb seems more comfortable.
_______

Swan* states:

“In an informal style, here’s, there’s and where’s are common with plural nouns.

Here’s your keys.
There’s some children atthedoor.
Where’s those books I lent you?”

This is not to say that the plural verbs would be wrong; on the contrary, they would be correct. But we do see more and more of the informal style with the singular verb, and the singular verb often seems more natural.

The blogger Richard Firsten** notes this trend in a recent blog about the relaxation of formerly fixed grammar rules:

• “The following have already made a niche for themselves in the language, and if you go by what descriptivists say, they’re considered acceptable in informal language:

There’s been endless books written about the Titanic. Where’s the bargains in this flea market? Here’s the files you asked for. There was lots of lights we could see coming out of the woods. There’s been some problems with starting the business.

The problem is that now it seems just about everybody uses these five in every kind of situation, informal or formal. In fact, at this rate, I won’t be surprised if there are, there were, there have been; where are; and here are just about disappear altogether from usage."
_______

However, for formal use, prescriptivists like Bryan Garner*** don’t accept this singular verb: He states:

“The number of the verb is controlled by whether the inverted subject that follows is or are is singular or plural. Mistakes are common – e.g.:

• “He said there is [read are] several truckloads of nuclear waste…..

• With an onslaught of fresh new talented female R&B groups, there is [read are] several ways you, the consumer, can decipher whether or not you should purchase their products."

My feeling is that in short sentences in which the two nouns are indeed close together in a relationship, such as “name and address” in your sentences, ‘what’s’ is perfectly all right, even appropriate, especially what using the contraction 'what's."

For more formal sentences, and for sentences explaining more, the plural verb is good.
_______

*Practical English Usage, Third Edition, by Michael Swan. Oxford. 2005
**Firsten, English, a Constantly Evolving Language, Parhttp://azargrammar.com/teacherTalk/blog/t 3

***Garner's Modern American Usage. Third Edition, by Byan A Garner. Oxford 2009

<引用おわり>

引用元
http://thegrammarexchange.infopop.cc/eve/forums/a/tpc/f/340600179/m/1152949727

なお、Firsten氏のリンクは切れているようです。
こちらが現在のURLです。
http://azargrammar.com/teacherTalk/blog/2012/11/english-a-constantly-evolving-language-part-2/

かなり長いですが、訳します(逐語訳9割、意訳1割です)。

<以下、訳>

単数動詞か複数動詞か?
Gandolf(質問者の名前)

こんにちは、賢い人たち。

下記の文は複数動詞を用いるべきだとは思うのですが、そうした場合なんだか変な感じがします。単数動詞の方がシックリくる気がします。くだけすぎでしょうか?

What's your name and address?
What is your name and address?
What's your name and nationality?
What is your name and nationality?
What's your name and ID number?
What is your name and ID number?

"name and address(名前と住所)"や"name and ID number(名前とIDナンバー)"は"spaghetti and meatballs(スパゲティミートボール)"や"gin and tonic(ジントニック)"のように、2つで1つの存在のような感じがしません。

正しい動詞は何ですか?

Rachel, Moderator(回答者の名前)

あなたの感覚は正しいですよ、Gandolfさん。あなたが書いた文は複数動詞を使うと自然な感じがしません。たとえ、文法的には、複数動詞の方が正しくてもです。短縮形の場合は特に単数動詞の方がより自然です。
_______

Swan* は以下のように述べています:

『くだけた場合、"here’s"、"there’s"そして"where’s"が複数名詞と共に用いられることは普通です。

Here’s your keys.
There’s some children atthedoor.
Where’s those books I lent you?』

このことは複数動詞が間違っているという事ではありません。それどころかむしろ、複数名詞の方が正しいです。しかし、我々はどんどん単数動詞を用いたくだけた表現を目にするようになっています。そして、しばしば単数動詞は自然な感じに見えます。

ブロガーのRichard Firsten**は、最近のブログでこの傾向(正式に決まっている文法ルールが緩んでいること)について記述しています。

『下記のような文章は、既にそれらだけで言語において小規模集団を形成しています。もし、あなたが記述主義者の発言を受け流したら、それらの表現はくだけた場面において、許容可能と見なされます。

There’s been endless books written about the Titanic.
Where’s the bargains in this flea market?
Here’s the files you asked for.
There was lots of lights we could see coming out of the woods.
There’s been some problems with starting the business.

問題は、今やほぼ全ての人がこれらの5つの表現をカジュアル・フォーマル問わず、あらゆる場面で使っているように見受けられることです。実際、このままだと、もし"there are”、"there were"、”there have been”、”where are”そして"here are"が完全に使用されなくなって、消滅しても、私は驚きません。』
_______

しかしながら、フォーマル用法について、Bryan Garner***のような規範論者はこの単数動詞を認めません。彼は次のように述べています。

『動詞の単複は、”is”または"are"に続く倒置された主語が単数か複数かによって決まる。間違いはよくある。例えば、

• “He said there is [read are] several truckloads of nuclear waste…
• With an onslaught of fresh new talented female R&B groups, there is [read are] several ways you, the consumer, can decipher whether or not you should purchase their products.』

私の感覚では、二つの名詞が極めて密接な関係にあれば(例えば、あなたが書いた文の中の“name and address”のように)、短い文においては、”what’s”は完全に問題ありませんし、適切であるとさえ言えます。短縮形”what's”は特に良いです。(管理人注:文脈的に『”what is”は完全に~』が正かと思います。)

よりフォーマルな文章、より長く説明している文では、複数動詞が良いです。
_______

*Practical English Usage, Third Edition, by Michael Swan. Oxford. 2005
**Firsten, English, a Constantly Evolving Language, Parhttp://azargrammar.com/teacherTalk/blog/t 3
***Garner's Modern American Usage. Third Edition, by Byan A Garner. Oxford 2009

<訳おわり>

規範主義と記述主義の説明はこちら
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/tanana/2011/02/post_161.html

◆漫画のセリフの難しさ
名前を聞かれた遊真は、”Yuma Kuga. Y-U-M-A K-U-G-A.”と名前とスペルを答えます。非常に英語らしいですね。
ちなみに私は、『空閑遊真。Y、U、M、A、K、U、G、A。住所は・・・えっと・・・』と訳しましたが、原作の日本語版のセリフは『空閑遊真。クガ・ユーマ。』です。なんか、自然な感じがしませんね(^_^;)。リアルを追求するなら『空閑遊真。青空の空に、閑静な住宅街とかの閑。それに遊ぶと真実の真です。』ってセリフになると思います。ただ、吹き出しに入りきらないし、興醒めしてしまうので、カタカナを使ってそれっポイ雰囲気を出したのではないかと思います。この辺は漫画のセリフの難しいところですね。
ところで、口頭だけで漢字を伝える際に日本語で伝える際には、上記のように熟語を使って伝えますが、英語でもスペルを正確に伝えるための手段があります。それは"alphabet code"です。

<以下、引用>
外国人の方に自分の名前や住所などのスペルを正確に伝えるために、 国名や人名などの頭文字を使って伝える方法があるようですが、 実際のA~Zまでを教えて頂けないでしょうか? もしくはそのようなことが載っているサイトでも結構ですので、 是非教えて下さい。よろしくお願いします。

(中略)

電話局が使うのは良く知られていますが、人と色の名前もよく使われます。 ただ、XはX-rayに直しています。

alphabet codeとかphonetic alphabetと言う単語をキーワードとして検索し てみてください。 いろいろなやり方があるのが分かると思います。 policeが良く使うのはこの名前なんですね。

一応これらを一貫して使うと言う人のイメージも変わってきます。 つま り、ばらばらにして使うと、このコードを知らないで適当に(正しいのです が)言っているな、と言うイメージにもなってきます。 つまり、その業界 で使われている用法をその業で使うと「もぐり」棚「初心者」だなって分 かってしまうと言うことですね。 <g>

今ちょっと調べてみました。 http://morsecode.scphillips.com/alphabet.html なら分かりやすいと思います。 真ん中辺のNY Policeは分 かりやすいもののひとつだと思います。

晶子であれば、My name is Akiko and is spelled A-K-I-K-0, that is A as in Adam, K as in King, I as in Ida, K as in King and O as in Oscar/Oceanと言う ように使うわけですね。雅夫であれば、My name is spelled M-A-S-A-O that is M as in Mary, A as in Adam, S as in Sam, A as in Adam and O as in Oscar/Oceanと言うわけです。

<引用おわり>

引用元
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1937707.html


◆擬音語Nyorp
原作の「にゅー」に相当する擬態語ですが、辞書には載っていないので、動詞などの転用擬態語ではなさそうです。ネットでも見つからなかったので、訳者オリジナルの擬態語かも知れません。発音は「にょー」かな?pは殆ど発音しないイメージかと。

◆特別な意味を込める"quotation mark"
住所を思い出せない遊真にレプリカが"8-5-1 Rokudaicho, Mikado city."と伝え、遊真がリピートしますが、セリフにはquotation markがついています。原作である日本語版は「みかどしろくだいちょうはちのごのいち」と全て平仮名にすることで棒読み感を出していますが、英語ではアルファベットしかないので、quotation markを使っているんですね。
この例に限らず、quotation markは何らかの特別意味を込めるのに使われます。また、書き言葉だけでなく、口語でもジェスチャーを使ってquotation markを表現することが頻繁にあります。

どんなジェスチャーかは、こちらを参考にして下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=HJkcZwW4gmo&feature=youtube_gdata_player

たった、5コマだけでも、掘り下げるとかなり英語の奥深さが感じられるかと思います。ちなみに、TOEICの公式問題集なども、問題を解いて終わりにするのではなく、こんな感じで掘り下げて勉強し、なおかつアウトプットできるかどうかという感じで勉強すると劇的に英語力が伸びます。

更新が遅い『ワールドトリガーでスパルタ英語』ですが、完結まで続けるつもりですので、これからも宜しくお願いいたします。
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プロフィール

HN:
miz
性別:
非公開
自己紹介:
【学歴】
小学校:地元公立。英語は全く学習せず。
中学校:地元公立。英語は学校の勉強のみ。
高校:某都立進学校。模試で偏差値30台。
浪人:某予備校で一浪。模試で成績上位者に。
大学:早稲田大学商学部。勉強せずに卒業。
現在:国内メーカーに勤務。

【英検】
英検3級  中学の頃。[記録なし]
英検準1級 15年第3回 [一次78点、二次33点]

【TOEIC】
08年10月 630点 [記録なし]
12年09月 625点 [L285、R340]
13年03月 685点 [L325、R360]
13年06月 685点 [L305、R380]
14年03月 950点 [L460、R490]
14年12月 920点 [L470、R450]

【TOEIC SW】
15年02月 280点 [S130、W150]

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